2012年2月29日(水)
“教育に命令 なじまない”
テレビ朝日系番組に山下議員
日本共産党の山下芳生参院議員は27日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、教育政策などについて他党議員らと議論しました。
大学生の学力「低下」が話題になり、山下氏は「高学費のためにアルバイトづけになる状況や、就職活動の早期化で学ぶ期間が奪われていることが問題だ」とのべました。
大阪市の橋下徹市長が教育への介入を強めるなか浮上した職員アンケート問題では、「思想調査そのものであり、しかもその矛先は一般の市民にまで向けられている」と指摘。「『住民奉仕』の機関から『住民監視』の機関に変えようとするものだ」と厳しく批判しました。
大阪の職員基本条例案で、校長の命令に3回従わなければ免職という規定があることについて、山下氏は、東京都の「日の丸・君が代」通達をめぐり、最高裁も免職などの処分は行き過ぎだという判断を示していることをあげ、「上の方ばかりみて子どもの方をみない教員ばかりになれば、被害は子どもに及ぶ」と発言。民主党の鈴木寛参院議員は「免職や停職はやりすぎだ」と応じ、山下氏は「そもそも教育に強制や命令がなじむのか」と強調しました。
「学力テスト」と「学校選択制」で学校を「格付け」するとしている問題で山下氏は、「イギリスでは成績のいい学校の周辺は地価が上がり、裕福な子どもしかいけなくなった」とのべました。