2012年2月26日(日)
教育の未来 被災地から
仙台 子ども全国センターなど集い
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子どもの権利・教育・文化全国センターなどは25日、仙台で教育の未来を語りあう集いを開きました。北海道、沖縄など全国各地から75人が参加しました。
同センター代表委員の三上満さん(79)があいさつ。「立ち向かい挑む存在が人間です」とのべ、被災地で復興に立ち上がる漁師らが、地域の子どもたちにとって自己形成のモデルになっている学びの例などを紹介しました。
宮城県の中学校教師(46)、岩手県の高校教師(52)、ふくしま復興共同センター放射能対策子どもチームの女性(40)が、被災地からの特別報告をしました。
宮城県の教師は、いまこそ「村を捨てない学力」を育てたいと強調。岩手県の教師は、大学入試の面接で津波被害のようすを聞かれ、つらく答えられず、面接中泣き続けた生徒がいたため、津波のことをくわしく聞く模擬面接をせざるをえなかったと話しました。
共同センターの女性は、避難のため転校する子に、ほかの子が動揺しないよう、転校のあいさつをクラスでさせない小学校があるなど、東京電力福島第1原発事故が子どもと親に強いている問題を語りました。
石田一彦尚絅学院大学教授(みやぎ教育文化研究センター運営委員)が講演しました。
主催は、全国センターと、憲法・教育基本法全国ネット、全日本教職員組合、教組共闘連絡会の4団体です。