「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年2月24日(金)

軍離反の兵が増加

90人死亡「内戦」懸念する声

シリア

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【カイロ=小泉大介】シリア軍による住民への攻撃は止まる気配を一向に見せておらず、中東の衛星テレビ・アルアラビヤは22日、全土で92人が死亡したと報じました。一方、シリアでは軍を離反して反体制派につく兵士も増加しており、「内戦」を懸念する声も広がっています。

 軍による住民弾圧が最も激しい中西部ホムスのババアムル地区では22日も軍によるロケット弾や迫撃砲による攻撃が行われ、60人以上の遺体が発見されました。英国に拠点を置く「シリア人権監視団」は同日、昨年3月にアサド政権による反体制派住民への弾圧が始まって以来の死者の合計が、7600人を超えたと発表しました。

 一方、同じく軍による攻撃が激化している北部イドリブでは22日、シリア軍准将をはじめ約200人の兵士が離反し反政府勢力側に結集、大隊レベルの戦闘部隊が設立されました。同地では、離反兵士による「自由シリア軍」への市民の参加も相次いでいるとされます。

 このような状況下、アサド政権が26日に実施するとしている憲法改正国民投票にたいする反発も高まっています。

 シリア国内の人権活動家の連絡組織「地域調整委員会」は22日、「アサド政権は住民虐殺を覆い隠すために国民投票を利用している。新憲法制定は、議会選挙で選ばれたすべての政治勢力が草案づくりに参加してはじめて可能となる」とする声明を発表し、投票ボイコットを呼び掛けました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって