2012年2月24日(金)
大阪 抗議の署名・デモ
思想調査 すぐ廃棄を
府知事が2条例案提出
松井一郎大阪府知事は23日開会された府議会2月定例会に、職員と教職員を首長が支配・統制する「職員基本条例案」と、知事の教育行政への全面的な介入に道を開く「教育行政基本条例案」などを提出しました。労働組合や民主団体は、橋下徹大阪市長が市役所を秘密警察的機関に変質させる「思想調査」を撤回しただちに廃棄せよ、2条例案の制定を許すなと宣伝や署名、パレード、対話活動を終日くり広げました。
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府庁周辺で行われた正午すぎのランチタイムパレードに500人以上が参加し、「2条例の制定をゆるすな」「府民のくらし守れ」と唱和しました。
これに先立つ集会では、新日本婦人の会東大阪支部の会員(28)が3歳と1歳の娘を連れ、「子どもの人間性まで否定するような条例はいりません」と訴えました。
大阪教職員組合の小林優書記長は、組織の違いを超えて反対運動が広がっていると紹介。「条例案反対の府民共同のたたかいはこれからが正念場。条例案を阻止し、憲法と地方自治を踏みにじる橋下独裁政治に打撃を与え、独裁政治の流れをストップさせましょう」と力を込めました。
パレードは、労働組合や市民団体などでつくる府民要求連絡会がよびかけました。
朝には、大阪労連と大阪自治労連、市労組(大阪市役所労働組合)が大阪市北区の市役所前で「違憲・違法な橋下市長の『思想調査』アンケートはただちに廃棄し、市民・職員に謝罪せよ」「職員・教育基本条例の制定を許すな」と宣伝しました。
時折雨が強く降るなか、全国から駆けつけた自治体労働者の代表も含め約50人が、出勤途中の市職員や市民に訴えました。