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2012年2月23日(木)

米大統領選 過熱する資金集め

大半は中傷宣伝に

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 【ワシントン=小林俊哉】11月の米大統領選に向け、野党・共和党の候補指名争いが過熱していますが、それに伴う資金集めも巨額になっています。


 有力視されるロムニー前マサチューセッツ州知事の陣営が1月に集めたのは650万ドル(5億2000万円)。一方、支出は1900万ドルでした。

 急追しているサントラム元上院議員は1月に450万ドルを集金、ギングリッチ元下院議長も560万ドルを集めました。

 一方、各陣営には、法的に独立した団体として自陣営を支援する「政治行動委員会」(スーパーPAC)があります。同団体はテレビコマーシャルなどへの支出を無制限に行うことができ、一方で寄付者を公開する法的義務もありません。匿名の大企業・大富豪の金で、事実上の宣伝合戦を行っている形です。

 ロムニー氏を支持するスーパーPAC「未来を取り戻せ」は、1月に660万ドルを集める一方、1350万ドルを支出。サントラム氏を支持する団体「赤白青基金」も1月だけで210万ドルを集金しています。

 大半が、他陣営を攻撃する宣伝に支出され、共和党の予備選は4年前と比べ、「中傷合戦」の様相を強めていると指摘されます。

 再選を目指すオバマ大統領の陣営と民主党が1月に集めたのは2910万ドル。スーパーPACの資金による宣伝は、“匿名の企業の金で政治を動かすものだ”と批判的だったオバマ陣営は、共和党の動向をみつつ、「一方的な武装解除はできない」として、今後は、同氏を支持する団体への募金の呼びかけにも力を入れる構えです。


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