2012年2月23日(木)
思想調査撤回し廃棄せよ
大阪府民集会 2000人超
2条例許さぬ 決意と熱気
橋下徹大阪市長、松井一郎府知事が狙う「教育基本条例」「職員基本条例」の制定を許すなと22日夜、府民集会が大阪市北区中之島の中央公会堂で開かれました。雨をついて、府内から続々と駆けつけ、用意した2000の資料袋がたちまちなくなり、通路にびっしり座り込み超満員に。市職員と全市民・国民に向けられた「思想調査」で市役所を秘密警察的機関に変えようとする橋下独裁政治は許さないと、調査の撤回、廃棄を求める決意と熱気がみなぎりました。
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子どもと教育・文化を守る府民会議の藤木邦顕代表が主催者あいさつ。2条例反対の連絡会が40カ所を超え、組織の違いを超えた共同が広がっていると紹介し、府・市議会へ向けて宣伝、署名、議員要請をいっそう強めようとよびかけました。
全労連(全国労働組合総連合)の大黒作治議長は、「思想調査」が「市民、国民への憲法無視の反動的挑戦だ」とあいさつしました。
小森陽一東京大学教授が講演。教育基本条例案が子どもを「人材」として考える反人権思想、上意下達的管理統制組織としての学校観に貫かれ、「民意」という名で教育に政治介入する危険性を指摘。「思想調査」が「憲法と民主主義を踏みにじる府民と全国民に向けられた攻撃で、思想警察・治安維持法的発想だ」と批判しました。
「連合系の組合が557人分の署名を届けてくれた」(東大阪市の連絡会)、「署名こそ私たちの民意だと思い知らせよう」(新日本婦人の会)と意気高く発言。「競い合うのではなく、楽しく自分を高めていく勉強をしたい。みんなに伝え、あきらめずに頑張っていきたい」との高校生からのアピールに大きな拍手が送られました。
府PTA協議会の大井敬雅会長、池田知隆元市教育委員長、池田香代子(翻訳家)、藤本義一(作家)、山田洋次(映画監督)、あさのあつこ(作家)、小山内美江子(脚本家)の各氏からメッセージが寄せられていることが紹介されました。
小学校の教師をしている30代の女性は「小森さんの話で意見の違う人にどう話をしていけばいいのかわかりました。来てよかった」と語っていました。
集会は、2条例の制定を許さない大阪連絡会がよびかけました。