2012年2月22日(水)
都立水元公園 2万3300ベクレル
都施設の測定求める
共産党都議団調査
東京都立水元公園(葛飾区)の土壌から最高1キログラムあたり2万3300ベクレル(セシウム134、137の合計値)と、国の焼却灰などの管理型最終処分基準(8000ベクレル)を大きく上回る放射性物質が検出されたことが21日、日本共産党都議団の調査で判明しました。党都議団は同日、全都有施設のきめ細かな核種分析を含む放射線量測定と速やかな除染を都に要請しました。
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この調査は15日、水元公園内の空間線量が地上1メートルで毎時0・23マイクロシーベルトを超える4地点から採取した土壌(表層約1センチメートル)や落ち葉を、党都議団が都民の寄付で購入した測定器で複数回測定したものです。
第1駐車場南側植え込み内の落ち葉からは1キログラムあたり最高8290ベクレル、野鳥観察舎入り口の土壌(落ち葉混入)は2万1700〜2万3300ベクレル、ドッグラン南東側の土壌から1万3300〜1万4000ベクレルを検出しました。
かち佳代子都議は同日の会見で、測定結果と都への申し入れについて説明し、記者の質問に「都立学校、都立公園、都営住宅(の測定・除染)は、都が対応すべき」だと強調しました。
申し入れに対し、環境局は「地上1メートルで毎時1マイクロシーベルトを超えるところはない」と都の見解を繰り返すだけで、土壌などの放射性物質への調査や対応をどうするのかについて答えませんでした。大山とも子幹事長は都の対応を「空間放射線量だけに固執することは異常な事態」と厳しく批判しました。
会見に同席した日本科学者会議・災害問題研究委員会の坂巻幸雄氏は「国が対応の基準としている8000ベクレルを大きく超えていて、早急な措置が望まれています」とコメントしています。
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