2012年2月6日(月)
TPP 原発二の舞い
福島市革新懇がシンポ
紙議員ら討論
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福島市で5日、環太平洋連携協定(TPP)シンポジウムが開かれ、JAや医師会関係者、消費者、日本共産党の紙智子参院議員らパネリストから、同協定に「参加するなというのは国民の声」との報告が次つぎ出されました。同市革新懇(安田純治代表世話人)が主催したもので、会場は100人を超す参加者でいっぱいになりました。
シンポは、福島大学経済経営学類の特別研究員、朴相賢さんがコーディネーター。
JA新ふくしま農業振興対策室課長補佐の紺野茂美氏は、「13%の食料自給率とは、ほとんど契約栽培になるということだ。原発問題も非常にきびしく、TPPが先か原発被害を防ぐのが先かという状況」とのべました。
福島市医師会会員の松本純氏は、「公的医療保険を縮小する混合診療解禁が大問題。医師会はTPPに参加しないよう活動している」と訴えました。
コープふくしま理事の瓶子幸子氏は、「TPPにはいれば、安心安全がますます遠のく。国の重大事として反対していかなければ、原発の二の舞いになる」と発言。
福島県労連議長の斎藤富春氏は、「全国で300万人の完全失業者がいるうえ、TPP参加でさらに300万人の雇用減となる。言語や文化の違う外国人労働者が医療に入れば医療も難しくなる」と強調しました。
紙議員は国会状況などを報告しながら、「大マスコミもこぞって推進するなか、国論を二分する取り組みへと押し返してきている。すそ野を広げる形でもっと大きな運動に」と力説しました。