2012年2月3日(金)
過去5年間 選挙介入
自公政権以来 沖縄防衛局長が「説明」
防衛省沖縄防衛局長が過去5年間にわたり、沖縄県内で行われた国政選挙や地方選挙に当たって投票を棄権しないよう同局職員に呼び掛けをするなど、不当な選挙介入を続けていたことが明らかになりました。真部朗沖縄防衛局長が2日午後、田中直紀防衛相や渡辺周副大臣らから国会内で事情聴取を受けた際、過去の選挙対応の一覧表を示して説明しました。
自公政権以来の政権ぐるみの選挙介入の実態が浮き彫りになりました。
渡辺副大臣によると、過去5年間の各種選挙ごとに、沖縄防衛局長が幹部出席の局議で投票を呼び掛けていました。真部局長は、2010年9月の名護市議選でも選挙権を持つ職員を集めて講話を行いましたが、職員やその親族の有権者リストを作成したのは今回の宜野湾市長選が初めてと説明したといいます。 (関連記事)
宜野湾市長選 局長「講話」要旨を公表
自公候補へ投票促す
沖縄県宜野湾市長選挙(5日告示、12日投票)への防衛省沖縄防衛局の介入問題で同省は2日、真部朗局長が職員に投票を呼びかけた「講話」について、聞き取り調査をもとに作成した要旨を、衆院予算委員会の理事会に提出しました。
日米合意にもとづいて新基地建設を推進する防衛局の立場を説明し、投票に行くとともに親族にも呼びかけるよう求めており、国家権力による許されない選挙介入であることを自ら示す内容となっています。
真部局長は、伊波洋一元市長が米軍普天間基地の「県内移設反対、早期閉鎖・返還」を掲げ、もう1人の自公候補は「(普天間基地の)固定化を断固阻止」など、政府と同じ立場であることを紹介。事実上、自公推薦候補への投票を促すものとなっています。