2012年2月2日(木)
スパイ衛星 予算停止を
三菱電機水増し 吉井議員、質問主意書
日本共産党の吉井英勝衆院議員は1日、内閣衛星情報センターが運用する情報収集衛星(スパイ衛星)などの契約をめぐる、三菱電機の水増し請求問題に関する質問主意書を政府に提出しました。
主意書は、情報収集衛星の契約と支出の実態などを明らかにすることに加え、関連業務を行っている独立行政法人、情報通信研究機構と新エネルギー・産業技術総合開発機構への過大請求の調査を求めています。
また、今回同社による水増し請求が発覚した同センター、防衛省、宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの同社への「天下り」の状況もただしました。
情報収集衛星は、導入以来8200億円以上の税金が投入され、今年度も約835億円(4次補正案の165億円を含む)もの巨費にのぼるのに、東日本大震災や福島第1原発事故の対策に必要な撮影画像などすべて非公開にされたままです。
主意書は「大規模災害対策」のためとされた情報収集の使命をまったく果たしてこなかったことを指摘し、過去の過大な支払い分を全額返還させるとともに、情報収集衛星の予算執行を止めて、その予算は東日本大震災などの対応にあてるべきだと述べています。