2012年2月2日(木)
福島第1 炉内の水8.5トン漏れ
4号機 配管接続部から
東京電力は1日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の4号機原子炉建屋1階にある原子炉内につながる配管接続部から水が漏れたと発表しました。水には全ベータ(ベータ線を放出する核種の総量)と呼ばれる放射性物質が1立方センチ当たり35・5ベクレル検出されたため、原子炉内の水とみられます。漏れた量は8・5トンと推定しています。
東電によると、1月30日午後3時50分ごろ、4号機使用済み燃料プールに隣接し、プールからあふれた水を受ける「スキマサージタンク」と呼ばれるタンクの水位が1時間当たり6〜9センチ低下していたといいます。
通常、タンクの水位は一定に保たれているために原因を調査。31日午後10時半ごろ、配管接続部で配管がはずれたところから、水が漏れているのが見つかりました。水が漏れていたのは、原子炉の水を循環させるジェットポンプの圧力や水量を測るため、炉内とつながっている部分です。配管の弁を閉めるとタンクの水位低下は止まりました。その間、水位は2メートル10下がったといいます。
漏れた水は建屋地下に流れ込み、地下にたまった放射能汚染水と混ざったとみています。
配管がはずれた原因について東電は、昨年3月の水素爆発でがれきが散乱した際に生じたか、凍結のどちらかとみています。