「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年1月30日(月)

福島第1 水漏れ14カ所 汚染水も

保安院 東電に凍結防止策指示

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京電力は29日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で4号機の使用済み燃料プールの冷却に使われる水が流れる装置など14カ所から水漏れがあったと発表しました。東電は配管内の水が寒さで凍り、接続部分の樹脂がちぎれるなどによって水漏れが起きたとしています。前日も3カ所で凍結によるとみられる水漏れが見つかっています。経済産業省原子力安全・保安院は同日、水漏れの原因特定や凍結防止の抜本的対策などを東電に指示しました。

 水漏れは同日午前から午後3時ごろまでに見つかりました。1〜4号機のタービン建屋地下などにたまった高濃度放射能汚染水を処理して再び原子炉の冷却に使う「循環注水冷却システム」に関係する場所が8カ所、水が止まると使用済み燃料プールの水が冷却できなくなる4号機の装置、6号機の循環水ポンプなど14カ所に。

 漏れた水のなかには、汚染水の処理途中で、放射性セシウムが1立方センチ当たり約20ベクレル、放射性ストロンチウムが数十万ベクレル含まれる水もありました。原子炉注水用のポンプから漏れた水は600リットル漏れ、側溝へ流れた箇所もありました。6号機の循環水ポンプモーターを冷やす純水は7トン漏れたといいます。

 東電は、凍結対策は配管などに保温材を巻くことだとしながらも、当面は現在1日1回のパトロールを強化したいと述べました。長さ4キロメートルにも及ぶ配管を屋内外にめぐらした循環注水冷却システムの対策の遅れは否めません。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって