2012年1月29日(日)
行政と地域の共同で支える 都内でシンポ
子どもの虐待防止
行政や地域住民、民間団体が協力して家庭を支援し子ども虐待を防止する取り組み・課題を話し合うシンポジウムが28日、東京都港区内で開かれました。市民、児童福祉施設職員など100人が参加しました。
NPO児童虐待防止全国ネットワーク、財団法人こども未来財団の主催。
中板育美さん(国立保健医療科学院生涯健康研究部・主任研究官)は、「子どもの命と安全・安心の環境を守る」ために、ぶれずひるまず、ひたむきに支援することが大切だと強調。住民の健康増進という保健師の役割をいかしての家族支援の取り組みを話しました。
熊本県合志市社会福祉協議会(社協)事務局長の成瀬裕二さんは、こども支援センターを拠点に、保育・学童保育、病後児、ファミリーサポートセンター、児童館、障害児支援などの次世代育成事業と高齢者の生きがい支援事業を合わせた活動をすすめていることを発言しました。
東京都福祉保健局の西尾寿一次世代育成支援担当課長は、子どもの1歳の誕生日にあわせて各家庭を訪問し親子の孤立化を防いでいる豊島区、港区などの取り組みを紹介しました。
虐待を受けた子どもの家庭に学生ボランティアを派遣し学習を保障する「NPO学ボラ・サポート・プロジェクト」の活動を報告しました。