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2012年1月29日(日)

原発災害 子どもが心配

民研が研究会 現状と課題考える

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(写真)福島のいまを議論した研究会=28日、東京・全国教育文化会館

 民主教育研究所(茂木俊彦代表運営委員)は28日、東京で福島・原発災害のなかでの、子ども・若者・教師の現状と課題を考える研究会を開きました。

 大学院生の中村清二さんが「若者と脱原発の動き」、ふくしま民主教育研究センター運営委員長の菅野偉男さんが「福島の今」、民研運営委員の片岡洋子さんが「原発災害と教育学・教育実践 富岡町に育って」をそれぞれ報告しました。

 中村さんは、ことし世界と日本でインターネットを通じて広がった若者の運動を紹介。その特徴を指摘しました。

 若者は、人生がうまくいかないことが社会構造上の問題だとうすうす考えているときに原発事故が起き、「見えない何か」が希望、未来を奪うという事態が起きていると感じはじめている、とのべました。

 菅野さんは、カリキュラムの実施が困難、子どもの体力に課題がある、発育に心配がある、学校の仕事量が激増している、など多くの学校がかかえる現実と、その解決のために教員増が切実だと話しました。

 また、学校現場をよく見ないだけでなく、学力テスト対策の「学力向上」一辺倒に走っていると、福島県教委を批判しました。

 東京電力福島第1原発10キロ圏の富岡町で高校卒業までくらした片岡さんは、「心情的な原発不安」を持っていただけだった、とふりかえり、事故後の喪失感、悔しさ、自責の念を語りました。

 子どものころ、なぜ雨のなかに放射能がふくまれるか、などの問いを、考えてもしかたないことと処理したことと、安全神話を信じる一方で不安も抱えていた高校生の姿を重ねてのべ、いまは「考える」ことを学生たちと授業で追究していると報告しました。


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