2012年1月28日(土)
医師不在で内部被ばく検査
民主党都議が親子集め 業者機器使い診断
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民主党の東京都議4人が昨年12月に、都議会議事堂に親子約50人を集めた場で、ペット用品業者が代表をしている「日本QRS健康管理協会」(千代田区、白田博代表理事)が「髪の毛で健康度や内部被ばくが検査できる」などと宣伝している機器を使い、子どもの放射能の内部被ばく検査を行っていたことが27日、明らかになりました。
都議会民主党は同日開いた会見で、QRS検査のほか、超音波診断装置を使用し甲状腺がんの有無を検査するデモ体験会を開いていたとの一部報道を認め、都議会民主党の山下太郎幹事長や体験会を主催した民主党都議が説明しました。
関口太一都議が、子どもの検査は無料で、超音波診断は生理科学研究所の臨床検査技師が画像を見て甲状腺がんは見つかっていないと伝え、QRS検査の結果は後で親に郵送すると説明。記者団からQRSの信頼性に疑問がだされ、医師不在で診断行為をすることは違法ではないのかなど厳しい質問が相次ぎました。
山下幹事長は今後会派として調査し、報告したいと語りました。
QRSは髪の毛などに微弱な電流を流す量子共鳴分析器で、“がんや心の悩みも発見できる”などと宣伝。福島県の保育園や幼稚園などで検査を行っていることに、「髪の毛では内部被ばく量を測ることはできない」「インチキではないか」との声があがっていました。