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2012年1月25日(水)

「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱実施

都教委が改めて通知

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 東京都教育委員会は24日、入学式・卒業式での「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱の実施を求める通知を改めて区市町村教委や都立学校長に出しました。16日の最高裁判決は、不起立を繰り返すほど処分が重くなる都教委の方針に一定の歯止めをかけましたが、今回の都教委の通知は、教職員への強制路線を続けるものです。

 都教委はこの日、臨時会を開き、「日の丸・君が代」の掲揚・斉唱の指導が「教員の責務」だとして「適正に実施されるよう、万全を期していく」との文書を確認。通知ではこれにもとづき、指導の徹底を求めました。

 16日の最高裁判決では、「君が代」の起立斉唱を求める職務命令自体は「合憲」としたものの、不起立の「動機・原因は個人の歴史観・世界観等に起因」しており、減給以上の処分には「慎重な考慮が必要」として、不起立による減給・停職処分を取り消していました。

 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会の星野直之共同代表は「都教委は『日の丸・君が代』強制や職員会議の採決禁止で物言う教師の口を封じて、学校現場の共同を壊してきました。自由のある学校をつくり、どの子も大切にする教育を進めることが都教委の本来の仕事です。これ以上、教職員を締めつけることは許されません。強制にもとづくすべての懲戒処分を撤回すべきです」と話しています。

歯止めかけた判決無視

 日本共産党のあぜ上三和子都議の話 最高裁判決が停職・減給処分を違法と断じ、自らの信念に誠実に生きようとする先生たちに処分をエスカレートさせ追い詰めるやり方に歯止めをかけたのに、都教委が「最高裁は命令を合憲と認めた」とことさら強調して通知まで出す姿勢に、怒りを感じます。都教委は「日の丸・君が代」の強制と処分をやめ、自由に意見交換できるのびのびした教育活動を認めるべきです。


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