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2012年1月25日(水)

エジプト 人民議会を初招集

新議長 “真の民主主義へ”

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 【カイロ=小泉大介】エジプトで2011年の「革命」後、初となる人民議会(下院、定数508)が23日、招集されました。各議員が宣誓した後、議長選挙が行われ、穏健イスラム主義勢力・ムスリム同胞団の政党である自由公正党のカタトニ幹事長が399票を獲得して選出されました。

 昨年11月末から今月にかけて3回に分けて実施された人民議会選挙では、自由公正党が約47%の議席を得て第1党となりました。2人の副議長は、第2党の超保守イスラム主義勢力・ヌール党と第3党の世俗派・ワフド党からそれぞれ選出されました。

 議事堂の外には数千人の国民がつめかけ、新議員を祝福。議会の冒頭、全議員が「革命」で犠牲となった人々に黙とうしました。

 カタトニ新議長は「『革命』は継続している」「われわれは議会を通じて真の民主主義を実現するために働く」と表明。31歳で最年少のエルエレイミ議員は、青年が主導した「『革命』の要求を実現するため全力を尽くす」と述べました。

 人民議会は今後、100人からなる憲法制定委員会を選任し、新憲法案の起草を行うことが最大の課題です。新憲法が国民投票で承認されれば、6月末までに大統領選挙が実施される予定です。

 新憲法案の起草では、議会で多数を占めるイスラム主義勢力の主張がどのように反映されるのか、これまで大統領が閣僚を任命するとしてきた規定を変更するのかなどが焦点となります。


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