2012年1月25日(水)
野田内閣と正面対決 国民に展望示す論戦を
党議員団総会 志位委員長があいさつ
通常国会が開会
第180回通常国会が24日、開会しました。会期は6月21日までの150日間。野田佳彦首相が施政方針演説を行い、社会保障改悪と消費税増税の「一体改革」への執念をあらわにしました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長が「野田内閣と正面対決し、政治打開の展望を示す」とあいさつしました。26日から衆参両院で各党による代表質問が行われます。 (志位氏あいさつ)
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志位氏はまず、「大震災・原発事故からの復興は、この国会で引き続く最重要課題だ」と述べ、「すべての被災者が『安心して住み続けられる故郷』を取り戻すまで全力をあげる」と表明しました。
野田政権は、アメリカと財界の「使い走り」となり、国民の願いと公約を裏切って消費税大増税、環太平洋連携協定(TPP)参加、米軍普天間基地「移設」へ常軌を逸した暴走を続けていると批判。「もはや国政を担う資格はない。日本共産党は正面から対決し、国民の立場に立った打開の展望を示す論戦を展開する」と表明しました。
その上で、国会にのぞむ四つの基本姿勢を明らかにしました。
第一は、あらゆる分野で国民運動の発展に貢献する国会論戦に取り組むことです。(1)間違った政治をおしつける議論を太い論理で打ち破り、国民の要求と運動にこそ「大義」があることを明らかにし、(2)政治の根本姿勢を変えれば、国民の利益にたった打開の展望があることを示し、「国民的対案」を明らかにすること―を強調しました。
第二は、綱領にそくして、「日本改革の方針」を新鮮に力強く示すことです。
志位氏は、どんな問題でも、“米国・財界いいなり”という「二つの害悪」を断ち切る立場に立ってこそ、打開の展望が見えると述べるとともに、「この『二つの害悪』に本格的にメスを入れる改革―綱領でいう民主主義革命をすすめたら、日本にどういう新しい展望が開けてくるのか。それを太く明らかにしていきたい」と強調。「二大政党」が未来のビジョンを語る力をまったく失い、消費税大増税など暗たんたる「未来」しか示せていないと指摘し、「変革者の党として、綱領にそくして21世紀の新しい日本のビジョンを語り、希望を語ろう」と呼びかけました。
第三は、重大な課題となっている議会制民主主義を守るたたかいです。
民主党が狙う衆院比例定数80削減法案について志位氏は、選挙制度に関する各党協議会で、民主党以外のすべての政党が小選挙区制は大政党有利に民意をゆがめる害悪を持っていることを認めていることにふれ、比例定数の半減は小選挙区制の害悪を極端なものにする暴挙だと批判しました。「議会制民主主義を守るために、比例定数削減反対の一点で、一致するすべての政党が共同することを呼びかけたい」と訴えました。
第四は、総選挙での躍進につながる論戦を展開することです。
志位氏は、解散の可能性をはらむ大激動の国会になるとして、「日本共産党の値打ちを際立たせる論戦を展開し、総選挙での党躍進の波をつくりだしていこう」と力説しました。