2012年1月22日(日)
「弱者に一番しわ寄せ」変えたい
大震災と障害者考え集い
兵庫 福島から報告、解決探る
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「東日本大震災と障害者支援―阪神・淡路大震災の教訓はどう生かせたか」をテーマに「災害と障害者のつどい」(兵庫障害者センターなど主催)が21日、神戸市で開かれ、130人が参加しました。
JDF(日本障害フォーラム)被災地障がい者支援センターふくしまの和田庄司事務局長が、福島県南相馬市の緊急時避難準備区域で、本来自主避難しているはずの障害者が多く取り残されていたことなどを報告。市が障害者手帳交付者名簿を開示し、障害者支援事業所と同センターが訪問調査したことも紹介しました。
きょうされん兵庫支部の松本多仁子事務局長は、福島への支援活動を報告。事業所は職員が戻らず、定員以上に受け入れざるをえないことなどを紹介し、「一番弱い人たちに一番しわ寄せがくる」と語りました。兵庫障害者センターの井上義治理事は、要援護者防災マニュアル作成が半数程度にとどまるなどの障害者と防災に関する県内自治体アンケート結果を報告しました。
神戸大学の大西一嘉准教授が「災害と障害者」と題して講演。在宅障害者の安全確保をはじめ障害者は災害でさまざまな困難に直面することを指摘し、「一つひとつ解決策を積み重ねていくことが今後の災害の対策になる」とのべました。