2012年1月19日(木)
比例80削減案を決定
民主推進本部 消費税増税口実に
民主党は18日、政治改革推進本部の総会で、衆院比例定数80削減法案を通常国会に提出する方針を決定しました。生活破壊の消費税増税の口実に、民意切り捨ての比例定数削減を強行する、暮らしと民主主義破壊の最悪の決定です。
「1票の格差」是正を口実に、小選挙区制の小手先の手直しにとどめる300小選挙区の「0増5減」の自民党案を丸のみすることも合わせて決めました。
樽床伸二同本部長(同党幹事長代行)はあいさつで、「定数削減の一点張りで、(消費税増税へ)最初の大きな風穴を開けていく」と強調。総会後の記者団への説明で逢坂誠二衆院議員は「異論は出なかった。『80削減一点張りで』という本部長の強い思いを確認し、みんなで気持ちを一つにした」と話しました。
また、野田佳彦首相は同日、首相官邸で内閣改造後初となる政府・民主三役会議を開き、議員定数削減について「政府と党が連携して進めてほしい」と指示しました。連合の古賀伸明会長との会談(同日)では、古賀氏が「国民に負担を求めるのだから、自らが身を削る努力が必要だ」と述べたのに対し、「政治・行政改革も全力で取り組んでいく」と語りました。
消費税増税を口実に、年来の懸案としてきた衆院比例定数80削減を押し通す姿勢を強める民主党に国民的批判はますます強まっています。