2012年1月18日(水)
公営住宅追い出し・返済 苦難今も
阪神・淡路大震災17年
人間復興へ
復興県民会議が集会
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阪神・淡路大震災から丸17年を迎えた17日、救援復興兵庫県民会議は「東日本大震災被災地と結ぶ 17年メモリアル」集会を神戸市中央区内で開催し、300人余が参加しました。
阪神・淡路と東北3県の現状が報告され、連帯してたたかおうと確認されました。阪神・淡路被災者ネットワークの安田秋成代表は自身が住む借り上げ復興住宅で、糖尿病で両足の指を切断した85歳の男性がいることを紹介し、「県・市はこういう人たちまで転居せよというのか」と告発。須磨民商の豊村和正副会長は、二重ローンで月32万1000円返済してきた苦労を報告。県民会議の岩田伸彦事務局長が阪神・淡路の現状を報告しました。
大震災津波救援・復興岩手県民会議の鈴木露通事務局長は、冬の仮設住宅の厳しい暮らしや雇用の深刻さなどを報告。大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの菊池修事務局長は、水産特区構想などを復興計画に盛り込む県政のもと、被災者は顧みられていないと厳しく告発しました。
福島県民医連の斎藤和衛事務局長は「オール福島」のたたかいを紹介。放射線について学び、福島県民への理解をよびかけました。
神戸大学の石橋克彦名誉教授が、「原発震災をくり返さないために」と題して記念講演しました。