2012年1月14日(土)
ストロンチウム90 事故前の7000倍
福島原発 取水口海底土から検出
東京電力は12日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1〜4号機取水口付近の海底土から放射性物質のストロンチウム90が事故前の最大値の7000倍を上回る濃度で検出されたと発表しました。生体への影響が大きいストロンチウム90の海洋汚染の深刻さを示しています。
東電は昨年11月24、25の両日、福島第1原発の港湾内9カ所で海底土を採取し、そのうち4カ所の海底土に含まれるストロンチウム90などの濃度を分析しました。その結果1〜4号機取水口内南側で採取した海底土1キログラムからストロンチウム90が1200ベクレル検出されたのをはじめ、ほかの3地点でも同じく15〜620ベクレル検出されました。
福島第1原発と福島第2原発周辺の海底土で事故前に検出されたストロンチウム90の濃度は最大で1キログラム当たり0・17ベクレルでした。1〜4号機取水口内南側で採取した海底土から検出されたストロンチウム90の濃度は、その7059倍に相当します。