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2012年1月11日(水)

福島原発 汚染水漏れ相次ぐ

処理設備 ストロンチウム90含む

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 東京電力は10日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の高濃度放射能汚染水処理設備からストロンチウム90などの放射性物質を大量に含む水が漏れているのが同日朝、見つかったと発表しました。前日の9日午前にも同装置の別の場所から水が漏れているのが見つかっており、設備の異常が相次いでいます。

 東電によると、水が漏れていたのは野外に置かれたタンク。タービン建屋の地下などにたまった高濃度放射能汚染水からセシウム134やセシウム137の一部を除去してから、特殊な膜や蒸発濃縮装置を使って淡水化処理を行った後に残った廃液が入っています。

 10日午前10時28分ごろ、パトロールをしていた同社の社員がタンクの周りに水たまりがあるのを発見しました。タンクの下部にある支持構造物との接続部分のパッキンから水が漏れており、水たまりは約10平方メートルの範囲に広がっていました。漏れた量は約10リットルと推定され、水にはストロンチウム90などを含むβ(ベータ)核種が1立方センチ当たり数十万ベクレル含まれています。

 一方、9日午前には、蒸発濃縮装置の一つから水が漏れているのが発見されました。蒸気を冷やして水にするための配管に設置された流量計から漏れたもので、漏れた量は約11リットル。漏れた水には、β核種が1立方センチ当たり0・6ベクレル程度含まれています。東電は、凍結防止用の装置の不具合が原因とみています。


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