2012年1月5日(木)
イラク戦争犠牲8割が民間人
NGO集計
英国に本拠を置くNGO「イラク・ボディー・カウント(IBC)」は4日までに、2003年3月のイラク戦争開戦から昨年12月の米軍撤退までの同軍を含む犠牲者数が約16万2000人に上るとの集計結果を公表しました。集計したのは、銃火器による戦闘や自爆テロ、空爆を原因とする犠牲者として報道されたものなどです。
犠牲者のうち79%はイラク民間人で12万7980人。残り約2割は米軍兵士やイラク人の治安関係者、武装民兵などです。
米軍主導の有志連合軍に直接殺害された民間人は1万4705人、年齢が確定できるのは4040人です。うち18歳以下は1201人に達します。
IBCは「犠牲者のほぼ90%は09年までの数だ」としています。犠牲者数が最も多かった06〜07年には、イスラム教スンニ派とシーア派間の宗派間抗争が続きました。