2011年12月29日(木)
失業者4万人増 296万人
11月 15〜24歳男性、依然高水準
総務省が28日に発表した労働力調査によると、11月の完全失業者数(季節調整値)は296万人と前月に比べ4万人増加しました。完全失業率(同)は4・5%と前月と同じでした。雇用情勢について同省は、円高や欧州債務危機などを背景に「全体として油断できない状況が続いている」とみています。
完全失業率を年齢別にみると、15〜24歳で8・0%(原数値)で、とりわけ男性は9・7%と他の世代にくらべて高い水準で推移しています。また、就業者数(同)を産業別にみると、学術研究、専門・技術サービス業と医療・福祉でそれぞれ前年同月比24万人増となったものの、製造業で同15万人減、農業・林業で同14万人減でした。
被災地の失業率(調査ができない一部地域除く)は、岩手が2・9%(前月3・9%)、宮城が6・5%(同7・5%)、福島が3・8%(同4・5%)でした。
厚生労働省が同日発表した全国の11月の有効求人倍率(季節調整値)は、0・69倍で前月比0・02ポイント上昇しました。正社員の有効求人倍率は同0・02ポイント増の0・45倍でした。有効求人倍率は、求職者1人当たりの求人数です。正社員を望む求職者の2人に1人分の仕事すらないことになります。
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