2011年12月21日(水)
原発事故「収束」程遠い
福島の共産党 政府宣言の撤回求める
|
日本共産党福島県委員会と同県議団は20日夕方、内堀雅雄副知事と会い、東京電力福島第1原発の工程表の「ステップ2」が完了し、事故は収束したとする野田佳彦首相の宣言の撤回を国に求める、佐藤雄平知事あての要請書を手渡しました。
国と東電の責任で、同原発がどうなっているか全体像を明らかにし、必要な対策を取ることも求めています。神山悦子、宮川えみ子、阿部裕美子、長谷部淳、宮本しづえの5県議が申し入れました。
申し入れでは、原発の実態は、原子炉内の状況が分からず、汚染水処理システムからの漏水もたびたび起きていると指摘。再臨界発生の可能性も否定できず、事故拡大の危険性をはらんでおり、収束には程遠いとのべています。
首相の宣言は、原発事故そのものだけでなく、東京電力と国の責任をも小さく見せようとするものと強調。さらに、原発ゼロ、全面賠償、放射能測定・除染を強く求める県民の願いにこたえることすらも収束させようとする意図を疑うとしています。