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2011年12月20日(火)

GWの津波影響「承知せず」

田村氏に政府答弁書

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(写真)田村智子議員

 政府は19日までに、日本共産党の田村智子参院議員が提出した、米軍原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)横須賀配備の安全性に関する質問主意書に対する答弁書を閣議決定しました。

 田村氏は、神奈川県地震被害想定調査委員会が大地震発生による津波の引き波で4・6メートル水位が下がると警告していることを紹介し、GWが着底、座礁、転覆する危険性があると質問。これに対し答弁書は、「水位低下の程度については承知していない。引き波で船が海底に接触した場合でも原子炉は船の中心に置かれているため安全は維持されると説明を受けている」と述べ、米側の説明をうのみにした考えを示しました。

 津波でGWが転覆したり岸壁に衝突する危険性について答弁書は、東日本大震災によってGWに被害が生じたことはなかったと米側から説明されたとして、「津波による影響について具体的に想定したものは承知していない」としています。

 「(空母が)電力に依存することなく炉心を冷却できる崩壊熱除去能力を有しているというが、どれだけの時間、有効に機能するのか」との田村氏の質問には、「現時点では承知していない」と回答。GWの原子炉に蓄積されている核分裂生成物の量については、「米側は軍事上の理由で公開しない方針であり、我が国としては承知していない」と答えました。


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