2011年12月15日(木)
「慰安婦」被害者不屈のデモ1000回
ソウル
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【ソウル=中村圭吾】日本の植民地支配を受けた朝鮮半島の女性たちが日本軍の「性奴隷」となることを強制された「慰安婦」問題で、被害者らが日本政府に謝罪と賠償などを求めて駐韓日本大使館前で続けてきた「水曜デモ」が14日、1000回目を迎えました。
市民団体「韓国挺身隊問題協議会(挺対協)」などが同日、大使館前で開いた集会には、5人の元「慰安婦」と3000人の支援者が参加。韓明淑(ハンミョンスク)元首相をはじめ、与野党の国会議員が多数出席し、連帯のあいさつを述べました。
「水曜デモ」は、1992年1月8日に始まって以来、95年の阪神・淡路大震災、今年の東日本大震災の直後を除き、20年にわたり、毎週、続けられました。尹美香(ユンミヒャン)挺対協代表は「1000回を数えるまでの道には、厚い壁が立ちふさがっていたが、その壁に少しずつヒビが入りつつある。世界各地であがる喚声が、日本政府をひざまずかせるだろう」と訴えました。
この日の集会では、被害者の女性の少女時代をイメージし、大使館の向かい側に建立された「平和の碑」の除幕式も行われました。