2011年12月8日(木)
憲法敵視 教科書ノー
沖縄・八重山 住民ら国会集会
“育鵬社版押し付けるな”
|
沖縄県八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)の中学「公民」教科書選定問題で、子どもと教科書を考える同地区の住民の会などが7日、東京都千代田区の参院議員会館で院内集会を開きました。沖縄戦の史実歪曲(わいきょく)を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会と共催。
沖縄からの代表7人をはじめ、多くの支援者が参加し、文部科学省は戦前の大日本帝国憲法を賛美し、現憲法を敵視する「育鵬社版」教科書を押し付けるなと訴えました。
竹富町の古見小学校PTA会長の石原純一さん(41)は「子どもたちも、僕たちの使う教科書はどうなるの? と心配している。多くの人たちと手をつないでこの問題に立ち向かいたい」と話しました。
同地区では当初、教科書の採択についての諮問機関である地区協議会が住民の意向を無視して「育鵬社版」教科書を選定しました。住民の反対運動があり、9月に沖縄県教育委員会の指導で3市町の全教育委員による採決が行われ、「東京書籍版」教科書が採択されました。
ところが文科省は、地区協議会の答申と異なる採択をするのであれば「国は教科書代を出さない。自分たちで買え」と竹富町に圧力を加えています。
日本共産党の赤嶺政賢、宮本岳志両衆院議員が連帯のあいさつをしました。各党の沖縄県選出の国会議員も参加しました。