2011年12月8日(木)
日本共産党代表団がキューバ首都に到着
キューバ共産党中央委員会の招待による日本共産党代表団が5日夜、首都ハバナに到着しました。代表団は、緒方靖夫幹部会副委員長・国際委員会責任者を団長とし、神田米造国際委員、松島良尚国際局員の3人で構成されています。
キューバは今年4月に第6回党大会を開き、来年1月には全国会議を開く予定で、経済改革の途上にあります。今回の訪問では、キューバ共産党中央委員会指導部との会談をはじめ、多分野にわたる団体との意見交換を行う予定です。
一行は6日、人民権力議会(国会)経済委員長であり、世界経済研究所長でもあるオスバルド・マルティネス氏と経済問題を中心に意見交換しました。
同氏は、9割以上を占めていた国営企業の非効率性などの問題点を克服するため、国営企業の自主的な経営の拡充や自営業の育成、また、キューバ経済の最大の問題といわれる農業の振興など経済改革の方針について、国会の活動についても紹介しながら、説明しました。
緒方氏は、失われた20年といわれる日本の経済状況や「現代の貧困」について、また、国民にいっそうの負担を強いる政策や米国がすすめる政治的、経済的覇権主義の政策、とりわけキューバ領土にある米軍のグアンタナモ基地の3倍強にもなる在日米軍基地の問題について述べました。
一行は午後から、1960年に設立されたキューバ諸国民友好協会(ICAP)のケニア・セラーノ・プイグ総裁と旧知のアリシア副総裁と懇談しました。双方は、それぞれの国際活動について紹介しあいました。