2011年12月7日(水)
原子力協定 衆院通過
佐々木議員 「原発輸出は危険」
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ヨルダン、ロシア、韓国、ベトナムへの原発輸出を進めるための原子力4協定承認案が6日、衆院本会議で、民主、自民などの賛成で可決され、参院に送付されました。日本共産党は、「危険な原発を輸出することは到底許されない」と反対。議院運営委員会で4協定の本会議上程を無期限延期する動議を提出しました。公明、みんな、社民も協定に反対しました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は議運委で、「原発は核分裂を制御する技術が未確立であり、核エネルギーの暴走を止めることができないことは福島原発事故で示された」「重大事故が発生し、大量の放射性物質が外部に放出されればそれを抑える手段は存在せず、被害は地域、国境を越え、子々孫々にまで被ばくに苦しむ人々をつくることになる」と指摘しました。
その上で、福島原発事故の原因を究明する事故調査委員会の設置を決め、まさにこれから調査を行おうとしているときに、「なぜ危険な原発を輸出する協定を本会議の議題としなければならないのか。許されるものではない」と表明しました。
4協定は6日の参院外交防衛委員会で、玄葉光一郎外相による趣旨説明が行われました。民主、自民両党は今国会での協定承認をねらっています。