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2011年12月7日(水)

きょうの潮流

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 「しない」から「できない」へ。先月の下旬に報じられた、結婚についての調査です▼昨年、25歳から34歳の男女に、未婚の理由を聞いています。「結婚資金が足りない」と答えた人が、男性で30・3%、女性で16・5%いました。1997年の調べと比べ、男女ともかなりふえています▼一方、「自由や気楽さを失いたくない」との答えは男性で25・5%、女性で31・1%でした。いずれも減っています(国立社会保障・人口問題研究所調べ)。内閣府がことし5月に公表した次の調査も、記憶に新しいでしょう▼20代・30代の「既婚」の割合です。「正規雇用」の男性は、27・5%でした。これでも低いと思いますが、「非正規雇用」の男性の場合は4・7%にすぎません。年収でみると、300万円未満の男性の既婚率は1割に達しません▼結婚した人に「配偶者といると本当に愛していると実感する」かどうかを尋ねた、民間の調査も話題です。とくに女性は、1人目、2人目と子どもを産むにつれ、「夫を愛している」の実感度が落ち込みます。夫が仕事に追われ、家事や育児に加われない事情がひびいている、といいます▼少子化や家族の孤立を裏づける調査ばかりです。世界を舞台に人を雇い商品を売る大会社は、少子化で国の未来がどうなろうと知らん顔かもしれません。が、知らん顔させないのが政治の役目です。非正規雇用の「製造業・登録型派遣」の禁止に待ったをかける民主・自民・公明など、一体なにを考えているのだ。


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