2011年12月4日(日)
憲法通して震災後の教育考える
福島の主婦ら集会で現状語る
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「教育子育て九条の会」は3日、東日本大震災・東京電力福島第1原発事故をうけ「見つめよう、歩みだそう 3・11後の教育と憲法」をテーマに第4回全国交流会を東京都内で開催しました。約190人が参加しました。
シンポジウムでは被災地から報告がありました。福島県郡山市の「安心・安全・アクションIN郡山」の主婦2人は、除染作業で集めた汚泥がスポーツ広場や公園などに埋められているという現状を話しました。
パネリストの経済学者・暉峻淑子さんは、「今の社会には、誰かの役に立ちたいと純粋に思う人間力の回復が必要」と述べました。教育学者の田中孝彦さんは、被災地のこれからの教育を「足りなくなった授業日数だけでなく、これからどうなるのか考えたがっている子どもたちに応える学習が必要」と話しました。
教職員、学生、医療関係者など11人リレートーク。東京都教職員組合の世田谷支部の教員は、幼稚園・小・中学校の教職員の勤務のアンケート調査「へとへと調査」で厚生労働省が定めている過労死ラインを平均的に超えていると報告。もっといきいきと教育がしたいと訴えました。
交流集会は、憲法と子どもの権利条約を具体的に生かすとりくみをすすめるアピールを採択し、閉会しました。