2011年12月4日(日)
除斥は被害者差別
高橋氏 B型肝炎全面救済を
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日本共産党の高橋ちづ子議員は2日の衆院厚生労働委員会で、B型肝炎被害者に給付金を支給する法案について、20年の除斥(じょせき)期間を設けたことについて、被害者を差別することになると述べ、全面救済を求めました。
高橋氏は、被害者と国の和解文書が除斥期間対象者にふれず、札幌地裁裁判長が「立法措置でよりよい解決を」と述べているにもかかわらず、なぜ法案では除斥対象者を救済から「除く」としたのか、原告らにも説明はなかったと追及しました。
辻泰弘厚労副大臣は、除斥対象者を「条文上(救済から)除くと規定しないと同額の給付金になる」と釈明しました。
高橋氏が「立法機関に委ねられたのだから、これから議論するべきだ」と指摘すると、辻副大臣は「提訴された場合は(被告と)誠実に協議する」と答えました。
高橋氏は、政府がB型肝炎患者「45万人を救う」といってきたのに、和解にたどりついた患者がまだ40人にすぎないことを指摘。「命を落とした原告もいたことを考えれば、迅速な処理をすべきだ。要件を厳しくして和解を遅らせてはならない。カルテ開示への協力を医療機関にお願いするなど政府として努力せよ」と迫りました。
小宮山洋子厚労相は「なるべく誠実に対応したい」と答えました。