2011年12月2日(金)
辺野古アセス中止を
市田氏 普天間基地撤去迫る
参院環境委
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日本共産党の市田忠義議員は1日の参院環境委員会で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のための環境影響評価書(環境アセス)提出に反対する沖縄県議会の全会一致の意見書を示し、アセス手続きの中止と普天間基地の無条件撤去を求めました。
市田氏は、垂直離着陸機MV22オスプレイの新基地配備計画について、「騒音、事故など、住民の生命、安全、環境に直結する重大な内容変更だ。どのように調査、評価するのか」と質問。防衛省の西正典防衛政策局長は、「米国から正式に通告された段階で検討したい」と無責任な答弁に終始しました。
市田氏は、「米国が一方的に示す簡単な環境調査で県民の命を守れるのか」と批判。米国内では、9年間にわたり環境アセスが行われ、オスプレイが配備されなかった例を示し、「理不尽なことを受け入れるべきでない」と迫りました。細野豪志環境相は、「県議会意見書は重く受け止める。オスプレイ配備への県民の関心も重い」と答えました。
市田氏は、辺野古アセスは、住民や知事が意見を述べた後にオスプレイ配備など危険な内容が示され、追加・修正が繰り返されたことを批判。準備書に対し県知事から500項目にもわたる全般的な書き直しが求められているとして、アセスの年内提出は認められないと強調しました。「これほど厳しい意見がついたアセスは他にあるか」との質問に、環境省の白石順一総合環境政策局長は「記憶にございません」と認めました。
市田氏は、評価書提出に関して田中聡・前沖縄防衛局長が吐いた暴言について「一個人の問題ではなく、力ずくで新基地を押し進める政府の姿勢の象徴的なあらわれだ」と批判し、「このような暴挙は絶対に許さない」と主張しました。