2011年11月30日(水)
小遣いの集団と言いながら
橋下・維新の会など 1億1000万円集金
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さきの大阪市長選で、「われわれは政党交付金も何も受けていません。みずからの小遣いで集まって、サークルみたいな集団です」などといっていた橋下徹前大阪府知事の関連政治団体が、昨年1年間で、あわせて1億1000万円を超す政治資金を集めていたことが30日付で、大阪府選挙管理委員会が公表する政治資金収支報告書(2010年分)で、わかりました。
10年報告書
収支報告書によると、橋下氏が代表の「大阪維新の会」は、昨年9月、大阪市内のホテルで「懇親会」を開催、約4550万円の収入をあげたのをはじめ、知事選に出た松井一郎前府議の関連政治団体(400万円)など政治団体から約1300万円、個人献金約570万円など、約6720万円の収入がありました。
うちパーティー券は、大阪府薬剤師連盟90万円はじめ9の企業・法人、政治団体が計298万円分購入していました。
パーティー券をあっせんした友人の企業が府発注事業を集中的に受注していたと問題になった「橋下徹後援会」は、約3900万円の収入。うち、2656万9000円は、3回のパーティーと、2回の「懇親ゴルフコンペ」による事業収入でした。
昨年8月に開き、一晩で約2660万円を集めたパーティー「大阪『都』を考える会」は、神戸市の造船会社が22万5000円分購入したほか、「大阪府同和建設協会」を前身とする建設業者の団体「大阪府まちづくり建設協会」と府との窓口づくりを仲介したことが明るみに出た橋下氏の秘書はじめ6人が計1356万円分のあっせんをしていました。
昨年4月に設立した「経済人・大阪維新の会」は、447人の会員から447万4000円の会費を集めたほか、2回のパーティーなどで、約1650万円の収入。850万円を「大阪維新の会」に、30万円を「学生・大阪維新の会」に、それぞれ「金銭支援」しています。
橋下氏の関連政治団体の収支報告書から見えてきたのは、「サークルみたいな集団」とは、無縁だということです。