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2011年11月30日(水)

きょうの潮流

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 「やめさせよう!事件を目にしたら」。ある“職場”に張り出されていた、ポスターの標語です▼「性的暴行をくい止めよう」と、よびかけるポスターでした。同僚が事件を起こしていたら、やめさせよう。あからさまに訴えざるをえないほど、いまでも性犯罪をおかす者が多い“職場”は、アメリカ軍です▼3年前、日本共産党の井上哲士参院議員が、ポスターを示しながら国会で明らかにしました。米国防総省によれば、最近1年間で、世界の米兵1万人あたり性的暴行事件の発生率は約18件。日本の社会で起きたと認められる同様の事件の22倍という高さだ、と▼沖縄は、この米軍に苦しめられてきました。6歳の少女が暴行され惨殺された、1955年の由美子ちゃん事件。40年後の、米兵3人による少女暴行事件…。氷山の一角です。文字にするのもはばかられる暴言をはいた防衛省・沖縄防衛局長も、沖縄の屈辱の歴史を知っていたでしょう▼しかし、新基地づくりの準備にかかわる政府のぼかした表現をめぐり、「犯す時に『これから犯しますよ』というか」といった局長。400年前の薩摩の琉球侵攻をもちだし、いい放ちました。「『基地のない平和な島』はありえない。沖縄が弱いからだ」▼女性を侮辱し、支配される立場の者をせせら笑う、力の論理、力への信仰。アメリカ海兵隊の訓練は、「殺す!」と叫ばせ、弱いものを踏みつけて当然という感覚を、身につけさせます。日本の防衛省にも、それが伝染しているようです。


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