2011年11月28日(月)
福島3号機
冷却塔弁が「閉」に
燃料プール 原因不明、今月2回目
東京電力は27日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)3号機の使用済み燃料プールの循環水の冷却塔の弁が閉まっていたことが同日朝わかったと、発表しました。冷却塔の入り口と出口で水温がほとんど変わらなかったため調べて確認されたもの。弁を開けた後、水温は低下したといいます。同様の現象は19日にも起きており、原因は不明です。
冷却塔では使用済み燃料プールからの配管に外気と同温の水を散水してプール水の温度を下げています。通常、冷却塔の入り口より出口の方が水温が低くなっていますが、26日昼ごろに測定した結果、入り口で18・0度、出口で18・1度とほとんど同じでした。27日朝に調査した結果、散水に使う配管の弁が閉まっていました。
弁が自然に閉まることは考えにくく、19日に見つかった際に作業員から聞き取りましたが、原因はわからなかったといいます。
また、2号機では原子炉格納容器や圧力抑制室でこの間温度が上昇していることが明らかになりました。原子炉格納容器では24日から1日に1度ぐらいずつ温度が上昇。26日から27日にかけて5度ぐらい上昇したといいます。圧力抑制室では26日から27日にかけて約50度上昇しました。東電は計器の異常とみて調査する予定です。
原子炉圧力容器内に窒素を注入するホースを設置するため2号機原子炉建屋2階の調査を26日にしたところ、工事を行う予定の箇所で1時間当たり最大で45ミリシーベルトの放射線量を計測したことも報告されました。