2011年11月28日(月)
女性への性暴力撤廃を
京都でシンポジウム
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国連が定める「女性に対する暴力撤廃国際デー」(25日)を受け、女性への性暴力や人権について考えるシンポジウムが27日、京都市中京区のラボール京都で開かれ、150人が参加しました。アムネスティ・インターナショナル47(京都四条)グループ、アムネスティ・インターナショナル日本「慰安婦」問題チームが主催しました。
日本軍「慰安婦」被害者の宋神道(ソン・シンド)氏(89)は、16歳でだまされて「慰安所」に連行された体験を語り、「大変つらい思いをした。何よりも戦争が一番怖い」と訴えました。
女性共同法律事務所の雪田樹里弁護士は、強姦などの加害者責任が問われない状況があると指摘し、「裁判所では被害者の証言が異常に吟味され、被害者心理に理解のない無罪判決が相次いでいる」と批判しました。
この発言に対し、在日の慰安婦裁判を支える会の川田文子氏が、「性暴力が犯罪として確立されていない社会であり、それゆえ慰安婦問題も放置されてきた」と強調しました。
フィリピン・マイグラント・センター名古屋代表のバージー石原氏が移住者の実態を告発しました。
コーディネーターを山下明子氏(世界人権問題研究センター・女性問題研究部客員研究員)がつとめました。