2011年11月27日(日)
浜岡原発包囲 人間の鎖
4000人が「廃炉」唱和 全国の仲間と手を結んで
静岡・御前崎
「浜岡原発は永久停止・廃炉にせよ」と26日、4000人の人間の鎖が静岡県御前崎市の同原発を取り囲みました。黄色の花火を合図に手をつなぎ、「いらない、いらない、浜岡原発」「守ろう、守ろう、暮らしの安全」と唱和しました。主催した「11・26ひまわり集会in浜岡」実行委員会によると、原発を人間の鎖で大規模に包囲したのは初めてです。
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集会では、主催者を代表して林克(かつし)静岡県労働組合評議会議長があいさつ。中部電力が来年末に予定している浜岡原発の再稼働への反対を表明し「原発と人類は共存できません。全国の仲間と手を結んで、浜岡の地から原発を無くすのろしを上げよう」と訴えました。
八つの団体・地域の代表が報告。地元御前崎市の村松晴久さんは「地域に根差した産業を育てることなく、どんどん原発依存になった。安全を考えれば永久停止しかない。健全で安全な地域産業の復活に力を注ぎたい」と決意。福島県から参加した医療生協の男性は支援に感謝を表明し、「重苦しい実態に嘆いてはいられない。原発を一日も早く無くすため頑張っている。『原発なくせ』はオール福島の声になりつつある」と報告しました。
長野県労連の鈴木秀明事務局長は、長野からバス3台、80人で参加したと報告。12月には原発ゼロをめざす全県連絡会を結成する予定だと話しました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が「1年後に浜岡原発再稼働を考えている原発利益共同体の意のままの野田内閣を認めるわけにはいかない。危険な浜岡原発は直ちに廃炉に、の声を届けよう」と連帯あいさつをしました。
集会後、参加者は二手に分かれて浜岡原発に向かってパレード。2人の子を連れて参加した女性(33)=静岡県沼津市=は「原発なんて危ないもの、事故を起こしたときに誰が責任をとれるのでしょう。子どもたちの未来のためにも原発はいりません」と話しました。