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2011年11月26日(土)

ポルトガル 首都では数千人デモ

「緊縮やめよ」ゼネスト

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 【マドリード=小玉純一】ポルトガルでは24日、労組の二つの全国組織、ポルトガル労働総同盟(CGTP)と労働者総連合(UGT)の呼び掛けで、公務員手当などの削減を盛り込んだ2012年の緊縮予算案に反対する24時間のゼネストが行われました。

 航空機はほぼ全便キャンセル。首都リスボンの地下鉄、フェリーもほとんど運休となり、通勤時間は自家用車で渋滞となりました。郵便局も営業停止、学校も休校となり、多くの病院も救急対応だけとしました。

 リスボンでは数千人がデモ行進。政府の緊縮政策に苦しむ「スペイン、ギリシャ、アイルランド(の労働者)とともにたたかおう」「銀行家に払わせよ」と声を上げました。

 来週、国会での採決が予定されている予算案は、公務員の給与・手当を10年比で25%削減する計画です。

 ポルトガルは、ギリシャ、アイルランドについで、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の融資を受ける事態に追い込まれ、緊縮措置がその条件となっています。10年の財政赤字は国内総生産比9・8%。これを今年末に5・9%、来年に4・5%にするのが目標ですが、今年は7%にとどまりそうです。

 UGTのジョアロ・プロエンカ書記長は「トロイカ(EU、IMF、欧州中央銀行)はギリシャで失敗した。ポルトガルでも失敗する。政府はそのことを認識すべきだ」と語り、緊縮により不況が深刻化する事態を警告しました。


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