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2011年11月26日(土)

公教育守れ 中南米一斉デモ

チリ、コロンビアの学生呼びかけ 数万人規模

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(写真)「無償で質のよい教育を」と訴えながら行進するチリの学生たち=24日、サンティアゴ(菅原啓撮影)

 【サンティアゴ=菅原啓】「教育はビジネスじゃない」「教育の権利を守れ」―中南米各国で24日、公教育の充実、教育予算の増額などを掲げた一斉デモ「教育のための行進」が行われ、合わせて数万人の学生らが街頭で訴えました。

 これはチリ大学生連合とコロンビアの全国学生拡大会議が呼び掛け、両国のほかウルグアイやアルゼンチン、ブラジル、エルサルバドル、パラグアイなどでデモや集会が行われました。

 チリの首都サンティアゴでは、「無償で質のよい公教育を」などのプラカードを掲げた学生や市民約1万人(主催者発表)が市内を行進。ピノチェト軍政時代(1973〜90年)に導入された、公立より私立の学校を優先する教育政策の転換を政府に要求しました。

 サンティアゴ大学に通うロベルト・パチェコさん(19)は「高収入の家の人だけが高等教育を受けられ、高収入の仕事に就く。こんな社会のしくみを変えなければならない」と語っていました。

 サントス政権の公立大学民営化法案を一時撤回に追い込んだコロンビアの学生たちは首都ボゴタ市内各地を行進して、ボリバル広場で5000人規模の集会を開催。政府が民営化を完全に断念するまでたたかう決意を表明しました。


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