2011年11月20日(日)
日本の夜明けを引き寄せる主人公として奮闘しよう
民青全国大会 市田氏あいさつ
東京都内で開かれている日本民主青年同盟第35回全国大会は19日、終日討論を続けました。この日、日本共産党の市田忠義書記局長があいさつしました。市田氏は、二大政党の深刻なゆきづまりを明らかにし、「今の日本は新しい政治を生み出す歴史的な前夜にあります。民青同盟のみなさん一人ひとりが日本の夜明けを引き寄せる主人公です。ともに奮闘しましょう」と呼びかけました。
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市田氏は、民青同盟が被災地に開設したボランティアセンターの活動を高く評価した被災者らの声を紹介。「被災地の人に生きる勇気と希望を与えた。民青の一員であることに誇りをもとう」とのべました。
また、10月に4800人が東京・明治公園に集まった全国青年大集会にふれ、「国民に希望を運ぶ集会の成功に心から敬意を表したい」と語りました。
市田氏は、どんな時代に生きているかと問いかけ、「2000年代初めからの二大政党づくりの流れを大きくとらえることが重要だ」と強調。共産党を国民の選択肢の外に置く二大政党づくりについて「どの時期の逆風をも上回る最強の反共作戦だった」と批判しました。
この二大政党づくりのピークが2009年夏の政権交代だった、と語った市田氏は、「この瞬間を転機に二大政党はゆきづまりに直面した」と指摘。国民が民主党に託したのは「政治を変えたい」という前向きな思いだったにもかかわらず、米軍普天間基地の辺野古「移設」や消費税増税、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加など、民主党政権が国民を裏切り続けてきた経過を具体的に紹介しました。
市田氏は、「アメリカいいなり、大企業いいなりという二つの異常に縛られる限り、政治を変えたいという国民の願いには応えられない」と指摘しました。
鳩山・菅政権について「支配勢力から見ても、動揺と迷走を繰り返した」としながら、ここから反動的な教訓を学んで発足したのが野田政権だったとのべ、「財界とアメリカの使い走りになることで危機に陥った民主党政権の延命を図ろうとしている」と批判しました。
野田政権のもとで、民主・自民・公明による事実上のオール与党体制、翼賛体制がつくられている事実をあげながら、「対立」を演じあうことで成り立っていた政治が翼賛政治になることは二大政党づくりの自己否定になる、とのべました。
二大政党づくりが深刻なゆきづまりをみせている結果、「日本の政治の本当の対立軸が見えやすくなる新しい情勢が進展している」と市田氏。「共産党の主張に政治の真実があると思い始めた人が増えている」と語り、JAや漁連、森林組合、医師会、商工会など、これまで保守の基盤とされてきた団体、個人と共産党との新たな対話と共同が広がっていることを紹介しました。
市田氏は、「いま、前進の条件がかつてなく広がっている」とのべ、「足を踏み出し、日本改革の展望を広く語るなら、共産党や民青同盟をさらに大きく発展させ、躍進をかちとることができる」と強調しました。
一方、橋下前大阪府知事に象徴される反動的な逆流によって前途が閉ざされる危険もあると言及。「共産党も民青同盟も変革者としての真価が問われています。自覚をもってご一緒に奮闘しましょう」と呼びかけました。
市田氏のあいさつに対して、「日本の情勢は新しい政治を生み出す歴史的前夜にあるという言葉を重く受け止め、どんな役割を民青が果たしていくのかよくわかった」「日本の夜明けを開く主人公として自覚し、励まされた」「新たな国民の前進の先頭に立つ青年がこの組織(民青)にいると確信する」など、多数の感想が寄せられました。