2011年11月19日(土)
改憲促す教科書ノー
沖縄・石垣 父母ら集会
沖縄県八重山地区の中学「公民」教科書採択問題で18日、「東京書籍版公民教科書を子どもたちの手に」を掲げた住民大会が石垣市内で開かれました。
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八重山「公民」問題
会場の市健康福祉センターホールは開会までに満席。若い保護者の姿が目立ちました。八重山地区の全教育委員が協議して育鵬社版不採択・東京書籍版採択を決めた「9月8日全員協議」の有効性を再確認し合いました。
集会では、琉球大学の佐久間正夫教授が憲法改定を促すような育鵬社版の問題点や採択のねらい、文科大臣発言の問題などを詳しく紹介しました。
学校現場の教員や保護者、住民らが次々登壇しました。東京書籍版無償給付の確認を求めて提訴した石垣市の母親2人は、提訴までの苦悩を語り、「民主主義をつくる一員でありたい」と訴えました。教員の一人は「同僚たちは“育鵬社版になったら、どう教えたらいいのか”と悩んでいます。私は東京書籍で授業計画を組みたい。私たちの手に東京書籍をください」と語りました。
石垣市では、保護者有志によって東京書籍版を求める署名活動も始まっています。しかし17日には育鵬社版採択を主導した玉津博克・石垣市教育長が市内小中学校長宛てに署名活動を威圧する文書を送りました。同大会でこの事態に抗議する決議を採択しました。23日には「かでな文化センター」で、東京書籍版を求める県民大会も計画されています。