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2011年11月16日(水)

きょうの潮流

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 ごはんは「伊那華の米」。上にのせるお肉は「信州アルプス牛」。地場のネギ、キノコやカボチャを添えるとでき上がり▼先の土・日、長野県の伊那市や駒ケ根市などで開かれた、「JA上伊那まつり」に登場したステーキどんぶりです。天竜川にほど近いJA本所の食堂で、1食800円。名づけて「TPP反対丼」です▼地域のゆたかな農産物と食文化を守ろう、と訴える特別メニューでした。かりに、ごはんがアメリカ産米に、お肉がアメリカ牛やオーストラリア牛に変わってしまえば…。さながら「TPP丼」です▼「JA上伊那まつり」のころ、野田首相はハワイのアジア太平洋経済協力会議(APEC)で表明しました。TPP、つまり環太平洋連携協定の交渉に参加するため関係国と協議に入る。人々の抗議や心配も、どこ吹く風の首相です▼野田首相のインターネット用の「官邸かわら版」に、「総理の語録」欄があります。いま紹介している言葉は、NHKのニュース番組での発言です。「老いも若きも男性も女性も乗った、大きなバスの運転をするのが私の仕事です。乱暴な運転や、急に行き先を変える、事故を起こすということはやってはいけません」▼だから、「安全運転ということは、それぞれのみなさんが人生設計にもとづいて安心して…落ち着いて生きられる社会です」。こう語る同じ人物が、人々を不安に陥れる「乱暴な運転」そのもののTPP交渉参加を、しゃあしゃあと表明する。野田首相とは、いったい何者?


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