2011年11月15日(火)
保育「新システム」反対 全国集会
法案阻止に全力
保育を守る全国連合会
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高橋氏あいさつ
九州や北海道などの保育3団体(私立保育園連盟、保育協議会、日本保育協会)でつくる「保育を守る全国連合会」は14日、東京都内で「子どもの育ちと保育制度を守る全国研修会」を開き、民主党政権が来年の通常国会に法案提出を狙う「子ども・子育て新システム」を阻止する決意を固め合いました。
2100人を超える保育関係者が参加。来賓の国会議員が「新システム」阻止の決意を述べました。自民党の尾辻秀久参院議員(参院副議長)は「『新システム』はなんとしてもつぶさなければならない。保育を一部の人の金もうけにしてはならない」と強調。
日本共産党から高橋ちづ子衆院議員、田村智子参院議員が出席。高橋議員は「東日本大震災で保育士が子どもたちを守りきった。それに応えて国と自治体がしっかりと責任を持つべきだ」と述べ、公的責任を放棄しようとしている民主党政権を批判。「誰もが安心して受けられる保育へ力をあわせていく」と表明しました。公明、社民、民主の各党の国会議員も出席。参加者は児童福祉としての保育を産業化する「新システム」に断固反対の決議を採択しました。
集会に先立ち、「新システム」の問題点を考えるシンポジウムで帝京大学の村山祐一教授と「保育園を考える親の会」の普光院亜紀代表がパネリストとして発言。「新システム」検討の作業部会委員でもある普光院氏は、「なぜ制度が変わるのか分からなくなってきている。(政府の)論拠が崩れてきている」と語りました。
「保育を守る全国連合会」は、九州保育3団体協議会、北海道保育3団体、さいたま市私立保育園協会、山口県保育協会、栃木県保育3団体で構成。