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2011年11月12日(土)

大学民営化 20万人抗議

政府 法案撤回の意向表明

コロンビア

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 【メキシコ市=菅原啓】南米コロンビア各地で10日、学生や教職員が大学の民営化法案に反対してデモ行進しました。学生団体によると、首都ボゴタではデモ参加者が20万人に達し、大統領府や国会のあるボリバル広場は人の波で埋め尽くされました。


 サントス政権が先月3日に発表した教育改革法案は、公立大学に独立採算制を導入し、民間資本の参入を促し、大学向け予算を削減するもの。学生団体は大学教育の公的責任を放棄し、民間企業にもうけ口を提供する民営化法案だとして反発し、全国32の公立大学で抗議の無期限ストを続けてきました。

 サントス大統領は9日、大学ストの長期化を懸念する国民世論の高まりを受けて、スト中止を条件に法案を撤回する用意があると表明しました。

 同大統領は10日も学生に向けて、「君たちをだますつもりはない。ストを解除して、教室に戻るなら、(教育)改革を撤回する」と述べ、学生代表や大学関係者を含めた対話の場を設ける考えを明らかにしました。

 大学生連合(FEU)のダニエル・モラレス代表は、学生と政府が協議する場を設けるという考えを歓迎。同時に、その協議では、質の高い無償の公教育を実現する方向が話し合われるべきだと語っています。

 一方、ボリバル広場での集会であいさつした野党系のピエダ・コルドバ元上院議員は、サントス大統領の提案には、わながあると指摘。大学民営化を狙う動きが完全になくなるまで、ストを続けるよう訴えました。

 学生団体は今週末、ストの継続か中止を決める予定です。

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