2011年11月12日(土)
無償教科書外しに抗議
八重山地区問題
沖縄で緊急集会
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沖縄県那覇市で11日、八重山地区の中学「公民」教科書問題で緊急集会が開かれました。保護者らの願いに沿って「つくる会」系育鵬社版不採択・東京書籍版採択とした竹富町教育委員会にたいして、文科省が教科書無償給与の対象から同町を外すとしたことに抗議し、無償給与を求めて開催したもの。沖縄県統一連と新婦人県本部、沖縄革新懇の共催です。
経過報告した山口剛史・琉球大准教授は、「この問題は八重山地区にとどまらず、全国で起こっている『つくる会』系運動の一つ。教育ではなく政治運動」と指摘。子どもたちが育鵬社版で学ばなければならない事態を憂慮する一方、「つくる会」系の持ち込みを許さない住民運動の広がりを強調。保護者が始めた署名や23日開催予定の県民集会への協力を呼びかけました。
元教師の西里ひろ子さんが育鵬社版の問題点を具体的に紹介しました。文科省の対応を「明らかに重大な憲法違反」と批判した仲山忠克弁護士は、八重山地区の全教育委員が参加して育鵬社版を不採択とした9月8日の協議の有効性を、事実経過と関係法律を示して詳しく説明。「法と道理は私たちにある」と参加者を激励しました。