2011年11月12日(土)
スーダン軍が爆撃
南スーダンの難民キャンプ
南スーダンからの報道によると、スーダン軍は10日午後(日本時間11日朝)、南スーダン北部ユニティ州イダの難民キャンプを爆撃しました。死傷者は確認されていません。爆撃は同日、上ナイル州の難民キャンプでも行われたといいます。
スーダン軍は、南コルドファン州と青ナイル州で、旧南部系のスーダン人民解放運動・北部(SPLM・N)民兵の掃討作戦を進めています。南コルドファン州では10日、政府軍とSPLM・N民兵が衝突、民兵側の10人以上が死亡し、民間人が負傷しました。
イダ難民キャンプは同州ヌバ山地から戦闘を逃れた南部系住民2万人を収容しています。
南スーダン軍によると、上ナイル州のマレンジ難民キャンプも同日、爆撃機2機による爆撃を受けたといいます。
ユニティ州のデング知事は同日、「(スーダン軍の爆撃機)アントノフから爆弾5、6発が落とされた」と非難。これに対し、スーダン軍は爆撃を否定しています。
南北スーダン関係は7月の南の独立以後も、南が75%を占める石油資源からの収益配分や帰属未決定地アビエイなどをめぐる対立で緊張しています。
スーダン政府は、南コルドファン、青ナイル両州での衝突について、南スーダン側がSPLM・Nへ武器を供与しているとして非難していました。
日本政府は、南スーダンの首都ジュバ近郊は平穏だとして、同国での国連平和維持活動(PKO)に自衛隊施設部隊300人の派遣を決めています。
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