2011年11月9日(水)
敦賀原発 再稼働差し止めを
仮処分申請 滋賀県民ら47氏
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原発の脅威から住民の命と近畿1400万人の水源である琵琶湖を守ろうと、滋賀県民ら47人が8日、日本原子力発電敦賀原発1・2号機(福井県敦賀市)の再稼働差し止めを求める仮処分を大津地裁に申請しました。168人が関西電力の原発7基の再稼働差し止めを求めた8月2日の申請に続くものです。申請には愛知2人、京都3人の住民も参加しています。
債権者(原告)代理人の吉原稔弁護士は、定期検査で停止中の敦賀原発を再稼働させる危険性について、▽浦底断層が至近距離にあり、「原発の1キロ以内に活断層があるのは、世界中でも若狭湾の原発しかない」と指摘されている▽運転開始から40年を超え老朽化している▽深層崩壊による危険にさらされている―ことなどを強調しました。
債権者代表の辻義則さん(64)=長浜市=は、「関電の原発に対する仮処分申請後に、『敦賀原発についても差し止めてほしい』との声が多く寄せられた。裁判所は圧倒的多数の県民の心配に応える判断をしてほしい」と述べました。
弁護団には、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)の運転差し止め判決を出した元金沢地裁裁判長の井戸謙一弁護士も加わっています。